インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
B.技術とプロジェクト
RC床版の劣化進行度に関する光ファイバーセンサの適用性検討
水谷 亮勝青木 聡小野 貫太郎前島 拓門 万寿男岩城 一郎
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2022 年 1 巻 1 号 p. 329-336

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抄録

 本研究はRC床版の劣化度評価に対し,輪荷重走行試験により光ファイバーセンサを用いたモニタリングの適用性について検討した.輪荷重走行試験では,新たな載荷方法として実交通荷重に近い荷重を載荷させた.計測は光ファイバーセンサによるひずみ振幅と,従来の劣化指標であるたわみ,ひび割れ密度,および床版内部の剛性の低下を把握できる共振周波数とし,ひずみ振幅とその他の劣化指標との関係を評価した.試験の結果,ひずみ振幅は押抜きせん断破壊までの床版の劣化を検知でき,たわみ,ひび割れ密度,および共振周波数との相関が高かったため,床版内部の剛性の低下を検知し得る可能性を示した.またレインフロー分析により,実橋にランダムな荷重が作用した場合の床版の劣化度を評価し得る可能性を示した.

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© 2022 公益社団法人 土木学会
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