インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
B.技術とプロジェクト
石川県のと里山海道の橋梁を対象とした産学官連携による長期モニタリング
深田 宰史鳥居 和之北田 昌之高田 充伯浦 修造笹谷 輝彦
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 1 巻 1 号 p. 322-328

詳細
抄録

 本研究で対象とした4径間連続有ヒンジPCラーメン橋は,能登半島を縦貫する石川県の第一次緊急輸送道路となっている「のと里山海道」に架設され,現在43年経過している.対象橋梁では,ASRによるひび割れの進展傾向を把握することに加えて,特殊なゲルバーヒンジ構造を有する橋梁であるため,橋梁全体としての変位や傾斜角の挙動を産学官連携体制のもとで2015年から遠隔監視している.本論文では,橋台およびゲルバーヒンジ部の支点変位,ヒンジ部の傾斜角の挙動などについてモニタリングデータをもとに傾向を分析した.その結果,ヒンジ部の支点は,十分に機能しており,年度ごとの傾斜角の傾向も大きな変化がなく,桁内のひび割れについても大きな進展がないことを明らかにした.

著者関連情報
© 2022 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top