2024 年 3 巻 1 号 p. 99-105
JR 東日本では軌道のメンテナンス作業の軽減を図ることを目的にTC型省力化軌道の敷設を進めている.2019年4月からは第5期工事として,首都圏本部のみならず横浜支社,八王子支社,大宮支社の東京30km圏内の主要線区に敷設を拡大している.横浜支社管内の敷設区間の中でも川崎保線技術センター管内の一部区間が50kgNレールであることから,60kgレールに変更して軌道の耐力を向上させる重軌条化をTC型省力化軌道敷設工事と併せて実施している.重軌条化施工区間は主にロングレール区間であり,また横取り装置,伸縮継目,踏切,橋りょうなどが介在していることから重軌条化を行う上で施工方法を入念に検討する必要があった.本稿ではこれまで実施してきた施工に関する主な取組みについて報告する.