2025 年 4 巻 1 号 p. 275-284
JR 東日本では,コンクリート橋梁に生じる凍害やアルカリシリカ反応(ASR)をはじめとする水の作用による変状対策として,諸種の防水塗膜を施工しているが,過去に施工された防水工の長期的な効果を経年調査した例は少なく,対策工の有効性や長期耐久性に影響を与える要因について整理されていなかった.
そこで,机上調査および現場での実態調査を通して既存対策工の長期的な効果を評価し,対策工の課題を整理した.またそれらの結果を踏まえ,多様な現場条件に応じた対策方針を示すことができるよう,複数の条件から整理が可能なネットワーク図を取り入れた対策工の選定方法を検討した.