2025 年 4 巻 1 号 p. 328-337
社会インフラの維持管理において,現状把握のための点検・調査の省力化及び効率化を図ることが近年の喫緊の課題の一つとなっている.この課題に対して,深層学習等のAIを用いた技術が注目を集めている.しかし,深層学習はデータの質と量への依存度が高く,実用に供する精度の達成がボトルネックとなっている.そこで,本稿では,下水道管渠を対象として深層学習による損傷検出の精度の向上を図り,そのうえで実務的な活用方法の検討を行った.検討の結果,深層学習を用いた損傷の検出が,下水道管渠のスクリーニング調査へ適用可能であることを確認できた.