2025 年 4 巻 1 号 p. 368-377
国内の鉄道構造物は老朽化が進む中,高齢化・人口減少に伴う鉄道の運輸収入の減少や技術者不足が予想される今日において,鉄道構造物の維持管理は省力化が喫緊の課題となっている.本研究では,メンテナンスデータのデジタル化とサイバー空間上への集約化,さらにデジタルツイン技術を活用することによる維持管理手法の省力化を目標とし,現状の目視検査の課題を指摘し,AIを活用した画像認識技術による変状データの自動抽出・分類に関する方法,保守用車によるコンクリート表面の自動撮影の方法,そして3D GISプラットフォームによるデータ管理を提案した.