2026 年 5 巻 1 号 p. 121-126
持続可能な鉄道の実現には会社規模に関わらず,安全性を確保したうえでの維持管理業務が不可欠である.本論では,鉄道事業者を対象に維持管理の実態を把握するためのアンケート調査を実施し,特別全般検査の実施状況や昨今各所で活用がされているUAVの導入状況や利活用の場面について把握した.その結果,UAVを導入している事業者は12%近くに上ることが分かった.一方で,費用対効果の不透明さ,撮影条件が提示されていないことにより,技術的な課題があることが判明した.そこで,一眼レフデジタルカメラや,UAVに搭載されたデジタルカメラで所定の精度でひび割れを取得するための撮影フローを提案し,実在する橋りょうを対象に撮影を行った.その結果,UAVによる撮影で画像解析を行うことにより,作業効率が従来の検査方法と比較して2倍近くに向上した.