インフラメンテナンス実践研究論文集
Online ISSN : 2436-777X
実践研究論文集
静ひずみ計測による疲労き裂モニタリングの温度影響の低減方法に関する基礎検討
山口 真丹羽 雄一郎内田 純平公門 和樹石川 敏之
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2026 年 5 巻 1 号 p. 166-173

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抄録

 近年,鋼橋の溶接部およびき裂部近傍において,無荷重時の静ひずみを経時的に計測し,疲労き裂の発生や進展を評価するモニタリング手法が提案されている.しかし,実橋では,1日の温度変化等による部材間の変形差によっても静ひずみが変化する場合があり,疲労き裂を評価する際の妨げとなっている.そこで,本研究では,温度影響などによって生じるひずみを低減するため,着目箇所に2枚のひずみゲージを貼付して,それぞれの位置で計測した静ひずみの差分によって評価する方法を提案した.疲労試験や実橋モニタリングによる検証の結果,本方法を適用することによって,き裂の発生や進展による静ひずみの変化を捉えつつ,温度影響などによって生じるひずみの変化を大幅に低減できる可能性が示された.

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