2026 年 5 巻 1 号 p. 183-190
橋梁やトンネルおよび地下空洞といったインフラ構造物の点検には,叩き点検が用いられることが多いが,少子高齢化の進展に伴い,熟練点検者の不足が問題となっており,点検作業の効率化が求められている.既に様々な手法が開発されているが,多くの手法は検査表面に接近して使用する必要があるために,作業効率の改善には結びついていない.そこで本研究室では,遠距離から非接触で叩き点検と同様な検査を可能とする音波照射加振とレーザドップラ振動計を用いた非接触音響探査技術を開発した.既に供試体や実構造物に対する検証実験が行われて,本手法の有効性が明らかにされているため,本稿では本手法の概要と実施例について述べる.