2026 年 5 巻 1 号 p. 347-355
日本の地下トンネルにおいてシールド工法は広く採用されているが,供用年数の増加によって漏水やひび割れの発生が報告されている.既往研究ではMEMS加速度センサを用いた列車荷重作用時の変位計測手法や影響線の算出が提案されている.そこで有限要素法における数値解析を実施し,影響線に基づくセグメントや地盤の健全度評価の可能性について検討した.トンネル下部のセグメントの剛性が低下したケースでは,健全時のケースと比較し,有意な差が確認され,その異常を検知できる可能性を示した.また,トンネル下部の地盤空洞を想定したケースにおいても,その異常を検知できる可能性を示した.