2026 年 5 巻 1 号 p. 443-452
建設業界では,インフラ施設の老朽化,少子高齢化による担い手不足,気候変動により激甚化する災害等に対応し,将来にわたってインフラ施設を適切に維持管理すべく,i-constructionやインフラDXの推進に取り組んでいる.その一つとして進められてきた現場の遠隔臨場は,これまでスマートフォンを用いた撮影が主流であったが,本研究では360°カメラおよびウェアラブルカメラを導入することで,より詳細で広範囲な撮影が可能となり,受信側が臨場感を感じられる遠隔臨場を実現した.
また,この360°カメラを地方自治体のインフラ施設管理における様々な場面にも取り入れ,点検・調査業務や災害対応,現場見学会等の幅広い活用方法を試み,その有用性を確認した.本稿では,その詳細について報告する.