土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
和文論文
2方向繰り返し荷重を受ける薄肉円形断面鋼製橋脚柱の履歴特性
後藤 芳顯江 坤生小畑 誠
著者情報
ジャーナル フリー

2005 年 2005 巻 780 号 p. 780_181-780_198

詳細
抄録

鋼製橋脚柱に要求される耐震性能をより確実に照査するには水平2方向成分の地震動の連成を考慮することが重要である. ここでは, まず, 名古屋工業大学で開発した精密な3次元載荷装置を用いて薄肉円形断面鋼管片持ち柱を対象に, 一定軸力下の最も厳しい2方向載荷方法の一つと考えられる変位制御による円形繰り返し載荷および1方向繰り返し載荷実験を行いその終局挙動特性を検討した. また, 鋼材の繰り返し構成則である3曲面モデルとシェル要素を用いた複合非線形解析の適用性についても確認した. つぎに, 複合非線形解析によるパラメトリックスタディを実施し, 2方向繰り返し載荷による履歴特性を1方向繰り返し載荷と比較することで, 2方向載荷による薄肉円形断面鋼製橋脚柱の耐震性能低下について定量的に考察した.

著者関連情報
© 2005 公益社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top