土木学会論文集
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和文ノート
サーモTDRプローブによる不飽和土壌中の有機汚染物質濃度の測定
登尾 浩助
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2005 年 2005 巻 783 号 p. 783_33-783_38

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抄録

有機溶剤・石油類などが地下貯蔵タンクから漏れて地下水面に達した後, 初めて土壌や地下水の汚染が明るみに出る場合が多い. 地下水に達してからの汚染物質の除去には膨大な時間と経費が必要であるので, 地下水面より上方の不飽和土壌中で汚染物質の漏れを早期に検出するセンサーの開発が望まれている. 従来, 土壌中の汚染物質濃度の経時測定は, 一定の土壌水分条件下のみで可能であった. 本ノートでは, サーモTDRプローブを使って水分量が絶えず変化する不飽和土壌中における有機汚染物質濃度を測定する方法を紹介する. 有機溶媒としてエタノールを不飽和砂質土に混入した実験では, エタノール濃度が50% (v/v) 以下であれば濃度検出が可能であった.

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© 2005 公益社団法人 土木学会
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