土木学会論文集
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和文論文
恒久的な地下水流動保全工法の設計・施工および維持管理手法の検討
永井 宏西垣 誠宇野 尚雄柳田 三徳
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2005 年 2005 巻 805 号 p. 805_47-805_60

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抄録
切土構造を有する道路建設において, 帯水層を連続的に分断することに起因した地下水障害を防止するために, 地下水環境保全を目的とした復水工法を開発, 施工した. 従来の復水工法の多くは工事期間中の地盤沈下対策としての一時的な工法であるのに対し, 本工法はサイフォンとドレーンという既存の技術を組み合せ, 復水機能を恒久的に持続させることを目的としている. 本工法の設計, 施工は, 復水機能を持続させるために, 目づまりの要因を極力排除するという観点で行い, また施工中の地下水障害の影響を軽減するために施工にも工夫を行った. さらに, 効率的な維持管理を行うためのモニタリングシステムを導入したことにも特徴がある. なお本検討では, 施設完成後10年経過した段階で本工法の検証を行い, 復水機能の耐久性の評価を行った.
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© 2005 公益社団法人 土木学会
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