1996 年 1996 巻 544 号 p. 155-165
本研究は, プレキャストセグメントを用いた外ケーブルPC梁の曲げ性状を実験及び解析的に明らかにしたものである. 単純梁の載荷実験結果から, プレキャストセグメントを接合する場合, 樹脂を使用した場合と使用しない場合では両者の曲げ性状に大きな相違は見られないこと, 梁内部に引張鉄筋が連続して配筋されていないため脆性的な破壊性状を示したが, コンクリート圧縮部に拘束筋を配置することにより部材の変形能と破壊性状は大幅に改善されること等が明らかになった. さらに, 2スパン連続はりにも適用してその曲げ性状を実験的に明らかにした.