土木学会論文集
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繰り返し荷重下の鋼製橋脚の有限要素法による解析と材料構成則
後藤 芳顯王 慶雲高橋 宣男小畑 誠
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1998 年 1998 巻 591 号 p. 189-206

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抄録
繰り返し荷重下の鋼製橋脚の有限要素解析においては, 鋼材の繰り返し塑性のモデル化が重要である. ここでは, 有限要素への導入が容易になるように, できるだけ少ない材料パラメータ, 内部変数で表現する構成則として三曲面モデルを提示した. このモデルでは, 基本的な材料パラメータは単調引張り試験から決定できるように配慮している. 他のパラメータは鋼種によらない一定値で鋼製橋脚の繰り返し実験結果と一致するようにキャリブレーションにより決定されている. 本構成則によると通常の弾性域を一定とした移動硬化則や等方硬化則に比べ, 鋼製橋脚の履歴挙動を大変形に至る全領域にわたり精度良く解析できることを確認した.
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