1998 年 1998 巻 598 号 p. 211-226
本論文は履歴復元力である曲げモーメント (M)-曲率 (φ) の関係が部分的に軟化する柱部材の非線形曲げ振動応答解析を対象として, 数値解析上の計算の安定性を検討して不安定時の処理法を提案するとともに, その弾塑性応答解析結果を示した. また従来より用いられているM-φ関係を直線近似して解析する手法との比較を行うため, エネルギー応答や応答軌跡を位相平面で比較する方法などによって検討した.
また計算過程の検証を行うため, 既往の実験結果との比較計算を実施した.