抄録
建設汚泥は脱水や固化などの処理を加えることにより, 埋め戻しなどの地盤材料として利用可能である. しかし, その利用量は少なく, 新たな有効利用技術が求められている. そこで, 筆者らは建設汚泥を高度処理すなわち脱水, 造粒したのち1000℃, 1時間で焼成処理して得られた粗粒材 (焼成物) を砕石ドレーン材の代替材品として利用する技術を検討してきた. 本論文では, この焼成物をさらに有効利用することを目的とし, 焼成物の基本物性から考えられる利用用途に対して要素実験を行い, その適性について評価した. ドレーン材以外の用途として路床材, 埋め戻し材, 盛土材, 強度をそれほど必要としないモルタル等の骨材, 緑化基盤材などに利用可能であることを示した.