土木学会論文集
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技術的特色をもつプレストレストコンクリート鉄道橋の耐久性評価
宮本 征夫
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2000 年 2000 巻 651 号 p. 81-90

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抄録

わが国のPC鉄道橋の歴史は, 1954年に建設された旧国鉄信楽線 (現信楽高原鉄道) 第1大戸川橋梁に始まり, 以来, 線増, 河川改修, 都市内の鉄道立体交差, 新幹線等のプロジェクトにおいて新技術に挑戦した建設がつぎつぎと行われ今日に至っている. 本論文は, 今後ますます重要となってくる構造物の耐久性に着目し, これまでに建設された技術的特色を有するPC鉄道橋のうち, 供用期間が20年以上の28橋梁を選び耐久性を評価したものである. 28橋梁の目視観察結果をもとに, 変状の種類, 進行状態, 補修の有無に基づく健全度ポイントという指標を用いて各橋梁の健全度を評価した. 実橋梁の耐久性指標としての健全度ポイントは, 土木学会の「コンクリート構造物の耐久設計指針 (案)」による評価と概ね一致することが分かった.

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