土木学会論文集
Online ISSN : 1882-7187
Print ISSN : 0289-7806
ISSN-L : 0289-7806
高リフト厚のまさ土に対する水平加振機を搭載した履帯式車両の振動転圧効果
室 達朗河原 荘一郎三林 貴宏
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 2000 巻 651 号 p. 91-102

詳細
抄録

本研究の目的は, 高リフト厚での締固め作業において車両進行方向の水平方向に加振する水平加振機を搭載した履帯式車両の面荷重による振動転圧効果を評価することである. 自重10.9kNの小型履帯式車両に振動周波数を16~51Hz, 加振力9.8kNの水平加振機を搭載し, まさ土を厚さ約80cmに撒き出した大型土槽で転圧実験を実施した. その結果, 振動周波数16Hzにおいて, 地表面沈下量と深さ方向の土の乾燥密度分布が最大値を示すこと, また乾燥密度は浅層部から中間層において比較的適切な交番せん断応力によるダイレイタンシー効果によって比較的高い値を示し, それ以深では, 急速に減少し深層部において一定値に漸近することが判明した.

著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top