土木学会論文集
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下水処理水のオゾン/過酸化水素処理における溶存オゾン濃度制御とその効果
宍田 健一春木 裕人山田 春美松井 三郎
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2000 年 2000 巻 657 号 p. 47-55

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抄録
近年, 下水二次処理水を高度処理して再利用を行うための新しい技術として, 促進酸化処理法が注目されている. 本研究では, そのひとつであるオゾン/過酸化水素処理法に関し, 被処理水の水質変動に対して溶存オゾン濃度を制御する手法とその効果について, パイロットスケールの装置を用いて検討した. その結果, 制御方法としては溶存オゾン濃度自体を検出して制御を行うことが可能かつ適切であること, 溶存オゾン濃度を一定に制御することによってTOC・COD除去量および処理水の過酸化水素濃度の変動が小さくなること, さらに溶存オゾン濃度に最適値が存在し, それは0.1~0.3mg/lであることが認められた. また共存する無機炭素が14mg/lから21mg/lに増加することによってTOC除去量は最大0.6mg/l低下すると予想された.
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© 社団法人 土木学会
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