抄録
本研究では空港アスファルト舗装の非破壊構造評価法として実荷重条件に近いフォーリングウェイトデフレクトメータ (FWD) を用いる方法について研究・開発を行った. この方法は現行構造設計法との整合性を取る形で整備したので, 構造評価結果をオーバーレイ厚設計法と直接結びつけることが可能となっている. 具体的には, たわみ規準に基づく概略評価とひずみ規準に基づく詳細評価の2つにより構成されており, 前者では最大たわみに注目し, 後者ではアスファルトコンクリート層ならびに路床のひずみに注目している. 本研究により開発した非破壊評価法の有効性については, 試験舗装ならびに供用中の空港の舗装における構造調査に適用することにより検証した.