この研究レポートは, いままでの継ぎ目構造の力学的理論等を取り入れて, 新工法を研究・開発し, その構造概要及び試験成果等を記述している. 多種試験・試行を行なった結果, ほぼ全工法で現行の普通継ぎ目より, 保守の軽減が期待されることを確認した. また, その中でも経費・保守面で最も優位な「道床ゴムチップ混合工法」を再調査することとした. その調査内容は, ゴムチップの形状とバラストに対する配合割合等の最適化を把握するための室内試験と軌道狂い進みや各振動試験などを営業線内で行った. その結果も良好な結果が得られ, 現在では他JR社や各私鉄でも「道床ゴムチップ混合工法」が本格的に実施工されている.