2001 年 2001 巻 687 号 p. 107-123
本論文はシールドトンネルの横断方向を対象に, 模型による振動実験を行い, その結果と解析結果とを比較して, トンネルの振動特性, トンネルと地盤との相互作用, トンネルの構造モデルの妥当性などを検討したものである. 模型振動実験は実際のシールドトンネルを基に, セグメント継手およびリング継手を考慮した模型を用い, 構造特性の違いによる挙動に着目して行った. 一方解析には, はり-ばねモデルを用いた応答変位法および2次元FEMによる動的な解析法を用い, これらの解析の結果が振動実験の結果を説明できるかどうかを検討し, 実際のシールドトンネルの耐震設計を行う上での定量的な評価方法についての考察を行った.