2002 年 2002 巻 696 号 p. 173-184
本研究は, ケーソン式防波堤の内的安定問題のうち, 終局曲げ安全性照査を信頼性設計法によって行う手法を提案するものである. 波力, 自重, 材料強度などの設計パラメータの従う確率分布を用いて, 全国の防波堤の建設事例をもとに, 信頼性理論により現行設計法による施設の終局曲げ安全性水準を定量的に明らかにした. 次に外的安定問題との比較の観点から目標とする安全性水準を設定し, 信頼性設計法によるコードキャリブレーションを行って設計法を提案した.