種々の辺長比の矩形柱から発生する空力音の基本特性を低騒音風洞を用いて実験的に明らかにした. 辺長比は1, 3, 5, 7.5の4種類であり, 風速15m/sと30m/sで測定を行った. 2種類の風速における空力音のスペクトルピークに対応するストローハル数はほぼ等しく, 多くの場合ピーク音圧レベルの増大は風速の6乗則を満たすことを示した. 音圧レベルが最大となる迎角は辺長比
B/H=1, 3, 5, 7.5の矩形柱について, それぞれ確α≈2, 0°, 5°, 7°であったが, その音圧レベルの大きさはほぼ近い値となった. 一方, それぞれの辺長比において, 最大音圧レベルの迎角による変化の幅は約20dBであった. また
B/H=1の場合について, Curle の式を用いて実験条件の違いを補正することで既往の測定結果との比較を行った.
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