土木学会論文集
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置換プラグ処理を考慮した重カダム模型実験と剛体安定解析によるプラグ効果の検討
中島 伸一郎足立 紀尚岸田 潔櫻井 陽平伊豆 好弘
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2002 年 2002 巻 701 号 p. 315-330

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抄録
重力ダム基礎岩盤の弱層処理工法である置換プラグ処理が基礎岩盤の安定性に及ぼす効果を把握するため, 弱層・プラグを考慮した重力ダム模型実験を行なった. 実験では弱層位置およびプラグ深さを変化させた. 実験の結果, プラグの設置により弱層周辺岩盤の変形が抑制され, 応力分布が弱層の無い場合に近づく効果が確認された. 弱層が堤敷下流端付近に存在する場合には, 基礎岩盤の破壊強度の低下は著しいが, プラグの設置によって強度は上昇し弱層が無い場合とほぼ同等になることが確認された. 模型実験の条件に対して剛体安定解析を行ない, 応力分布, 荷重分担および想定すべり面に関して実験結果との比較を行ない, 剛体安定解析における仮定の妥当性について検討を行なった.
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