土木学会論文集
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時間に依存する位相を考慮して作成した模擬地震動の非定常性に関する基礎的研究
藤原 豪紀中山 隆弘
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2002 年 2002 巻 703 号 p. 83-95

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抄録
地震動のフーリエ解析では, 解析信号を用いて時間領域で振幅と位相を定義し, 時間・周波数両領域における位相と地震動の非定常性との関係が明らかにされている. 本研究では, 地震動の非定常スペクトルと時間に依存する位相 (時間位相) を解析信号によって表現し, 非定常スペクトルと時間位相を考慮した地震動のシミュレーションにおける時間位相と地震動の非定常性との関わりをフーリエ解析埋論に基づいて考察した. さらに観測波の非定常スペクトルや時間位相を原モデルとして作成した一群の模擬地震動の群遅延時間や弾塑性応答の特性を具体的に調べた. 同様の検討を, 非定常スペクトルと一様乱数を用いて作成した模擬地震動に対しても行い, 二つの方法による模擬地震動の非定常性の違いを明らかにした.
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