2002 年 2002 巻 709 号 p. 139-148
本研究は, モーダルシフトの主要な担い手であるとともに多様な輸送形態を有する海運に着目して, 輸送距離帯別での機関分担率を推計することを目的としたものである. 具体的には, 海運の輸送形態を在来船, RoRo船, コンテナ船, フェリーに区分し, 一般貨物のみを対象として輸送距離帯別の輸送トン数, 輸送トンキロを推計した. 次に, 自動車, 鉄道に関しても同様の推計を行い, 全体の中での海運分担率を推計した. この結果, 近年のモーダルシフトにおける海運の特性が明らかになった.