抄録
液状化によって生じた噴砂は, その発生原理から液状化した土層の情報を多く保持し, しかも, 採取が容易であるので数多くの試料の分析が可能であり, 採取方法などに注意すれば, 液状化しやすい粒度組成を推定するための大きな手掛かりになると考えられる. このような理由から, 噴砂を数多く収集しその粒度組成について分析を行った. 対象とした噴砂は, 近年発生した13地震の液状化地点より採取されたもので, 合計823試料である. 本論文では, 噴砂の採取地点と粒度組成を示し, 海岸埋立地に代表される若齢な地盤と沖積地盤に代表される地盤で採取された噴砂の違い, 噴砂の粒度組成の特徴および範囲とその工学的意味を明らかにし, 液状化し得る粒度組成の細粒側の下限値を見出した.