土木学会論文集
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重錘落下衝撃実験における境界条件の相違が鉄筋コンクリート梁の衝撃挙動に及ぼす影響
岸 徳光大野 友則三上 浩安藤 智啓
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2003 年 2003 巻 731 号 p. 299-316

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抄録
本研究では, 衝撃に関する実験的研究で一般的に行われている重錘落下衝撃実験において, 1) リバウンド防止用治具設置の有無, 2) 衝撃力の測定方法, 3) ゴム緩衝材設置の有無, および 4) 重錘の先端部形状, がRC梁の衝撃挙動に与える影響を明らかにするために, 種々の境界条件下でのRC梁を用いた重錘落下衝撃実験を実施し, 上述の影響に関する検討を行った. その結果, 支点反力波形および変位波形は, ゴム緩衝材に残留変位成分が生じない載荷条件の範囲では, 載荷点部におけるゴム緩衝材設置の有無にかかわらずほぼ同様の性状を示すことや, 重錘載荷点部のコンクリートが著しく剥落しない衝突速度レベルでは, 重錘の先端部形状の相違によらずほぼ同様の応答性状を示すこと, 等が明らかになった.
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© 社団法人 土木学会
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