土木学会論文集
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土壌フォスファターゼ活性値とATPバイオマス値に基づく干潟土壌環境類型化式の応用
中村 健一高谷 知恵子斎藤 博網谷 貴彰陸田 秀実
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2003 年 2003 巻 741 号 p. 23-28

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抄録

我々は既に, 干潟土壌のフォスファターゼ活性値とアデノシントリフォスフェイト (ATP) バイオマス値を説明変数とした回帰式, すなわち干潟環境類型化式を作成した. さらにその類型化式を用いることによって干潟の環境が4種類に分類され, 定量的に環境状態を評価できることを報告した.
本研究はこの類型化式を, 広島湾, 安芸灘にそれぞれ開口する御手洗川, 及び賀茂川の各河口干潟に適用し, 干潟環境の平面的, 立体的構造及び環境的特長を可視化ソフトを併用して解析することを目的としてなされた. 併せて, 干潟から採取した土壌に有機物を負荷し, 干潟土壌環境の変質が, 類型化式でどのように把握できるかについても検討を行った.

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