土木学会論文集
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環境に関わる水理学の研究展望
楠田 哲也
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2003 年 2003 巻 747 号 p. 1-14

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抄録
水理学は社会的課題に対応して研究領域を拡大し続けている. 発電水力, 治水・治山, 公害対策, 環境, 特に生物に関わる環境へと展開してきた. その研究成果は, 社会に大きく寄与した. 今後は持続型社会への対応が課題になるであろう. 対象領域の拡大につれ, 水理学のもつ論理性の範疇での扱いでは, 生物環境や持続型社会へ適用しても社会の要請に応えるには限界があり, 環境学のコンセプトと如何に整合させるかが本質的課題になる. さらに, 国内の課題だけでなく国際的課題への対応も求められている.
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