2003 年 2003 巻 750 号 p. 51-67
光ファイバーをセンサーとして用いた計測管理手法は, センシング技術の進歩により急速に普及している. 特に, レーザーパルス光を使用するBOTDR法は, 長距離にわたるひずみ分布を精度良く, 連続的に計測する手法であり, 鉄道をはじめとする各種交通網における構造物の保守管理手法としての適用が期待されている. しかし, 盛上をはじめとする土構造物や地盤などは, コンクリートや鋼構造物等と比べると軟らかく不均一であることや地下水があること等から, 計測精度や設置条件を考えると光ファイバーセンサーを適用するには非常に難しい.
本研究は, 土中や気中における載荷実験などから土中に用いる適切な光ファイバーセンサーの構造を検討したものである.