抄録
本研究では下水道事業体の費用構造に関するクロス・セクションデータを用いて下水道システムの費用効率性を評価する方法論を提案する. その際, 下水道システムを処理施設, 管渠等のサブシステムとそれを統括する上位システムで構成される階層的システムとしてモデル化する. さらに, 階層的システムを対象とした確率費用フロンティアモデルを定式化し, 下水道システムのサブシステム, 上位システムの費用効率性を評価する方法論を提案する. さらに, わが国の下水道事業体を対象とした実証分析を通じて, 提案した方法論の有効性を検討する.