抄録
高速道路等のコスト縮減に対する技術開発が重要な課題となっている. その中でも高速道路のコストに大きな影響を与えるのは, 道路線形を決定する路線選定の段階である. 本論文では道路設計において最も基本的評価である道路線形に対する事業コスト, 土工量コスト, 安全性・走行性に関する評価方法を検討し, 最適化手法の一つである遺伝的アルゴリズムを用い, 設計者が与える制約条件の下で最適な縦断線形および平面線形を同時に探索する手法について提案する. 従来手法で設計された高速自動車道の既往設計との比較検証し, 提案手法の妥当性及び具体的な有効性について述べる.