土木学会論文集
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最終沈殿池の代替としてのネット膜分離活性汚泥プロセスの処理特性
山田 真義大橋 晶良原田 秀樹
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2004 年 2004 巻 776 号 p. 97-104

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抄録

不織布膜やネット膜は従来のMF, UF膜を用いた膜分離法より高フラックスで, 数十~数百mmの低水頭差で運転可能であることが近年注目され研究されている. 本研究では, 膜材質ポリエステル, オープニングエリア37%の新規ネット膜モジュールを活性汚泥槽に浸漬させ, 全量ダイナミックろ過を行い, 実下水を原水としたネット膜によるダイナミックろ過の連続処理特性の把握, 回分実験ではダイナミックろ過層形成因子及び微小電極による基質除去効果の解明を目的とした. 連続処理実験では, 30~100mm程度の低水頭差でろ過が可能で, 平均フラックス1m/dayが得られ, 透過水SS濃度10mg/Lであり, ネット膜によるダイナミックろ過は最終沈殿池の代替技術に成り得ることが示唆された.

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