抄録
鋼溶接部における非破壊検査手法が放射線透過試験から超音波探傷試験に移行しつつある.Time of Flight Diffraction (TOFD)法は英国で開発された超音波探傷試験の一つであり,我が国においても原子力容器などの検査には適用例がある.しかしながら,鋼道路橋においては,実績例がほとんどないのが現状である.国土交通省などを中心とした鋼道路橋への超音波探傷試験の適用性に関する共同研究が行われた.その中で,TOFD探傷システムに対して回送試験を行った.本報告は回送試験の目的,概要および結果を述べるものである.