土木学会論文集A
Online ISSN : 1880-6023
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和文論文
グローバル・ローカル有限被覆法の開発とRC構造物の腐食ひび割れ進展解析への応用
車谷 麻緒寺田 賢二郎
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2008 年 64 巻 1 号 p. 16-26

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抄録
 本論文は,大領域中での局所的なひび割れ進展挙動を解析するためのグローバル・ローカル有限被覆法(FCM)を開発し,鉄筋コンクリート(RC)構造物の腐食ひび割れ進展解析に応用するものである.はじめに,全体構造の平均挙動を近似する階層型メッシュと局所的なひび割れ進展を解析するFCMを組み合わせたグローバル・ローカルFCMの定式化やインプリメンテーションを述べる.次に,グローバル・ローカルFCMの解析精度を検証した後,RC構造物における塩害劣化を模擬した数値シミュレーション例を示し,死荷重が作用する使用環境を考慮した鉄筋の腐食膨張に伴うコンクリートのひび割れ進展挙動について考察する.
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© 2008 社団法人 土木学会
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