土木学会論文集A
Online ISSN : 1880-6023
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和文論文
繰返し衝突荷重を受けるRC部材の残存性能評価に関する解析的研究
玉井 宏樹園田 佳巨
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2008 年 64 巻 4 号 p. 915-925

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抄録

 繰返し衝突荷重を受けるRC製防護構造物の衝撃挙動を把握し,さらにその残存耐力を予測することは,性能照査型耐衝撃設計の確立には不可欠であるが,力学的な損傷の蓄積が構造物の耐荷性能に与える影響を評価することは容易ではない.そこで,本研究では,損傷材料の除荷・再負荷時の剛性低下を表現可能なLemaitreの損傷モデルを用いた衝撃解析手法により,単発衝突荷重が作用するRCはりの損傷度評価を試みた.その上で,繰返し衝突に対するRCはりの性能評価を定量的に行うために,新たに提案した鉄筋の累積損傷モデルを用いた衝撃解析手法を開発し,鉄筋の累積損傷度をもとに繰返し衝突を受けるRCはりの残存耐力に関する検討ならびに許容限界衝突条件の算定法に関する考察を行った.

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© 2008 社団法人 土木学会
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