土木学会論文集A
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和文論文
振動台加振実験に基づくインターロッキング式橋脚と矩形断面橋脚の耐震性に関する研究
松本 崇志川島 一彦Stephen A. MAHIN右近 大道
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2009 年 65 巻 1 号 p. 196-215

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抄録

 米国等で広く用いられているインターロッキング式橋脚と我が国で用いられている矩形断面RC橋脚をそれぞれ2体,計4体を日米の耐震設計基準に基づいて設計・製作し,3次元加振実験を行い,両者の耐震性を検討した.その結果,両タイプの模型は設計レベル地震力に対しては想定される耐震性能を有すること,設計で想定する以上の地震力を受けると,矩形断面RC橋脚の方がインターロッキング式RC橋脚に比べて隅角部での損傷が大きくなることがわかった.しかし,隅角部が損傷を受けて初めて矩形断面橋脚はインターロッキング式橋脚と似た断面特性となること,最終段階に至るまで矩形断面とインターロッキング式は同様な曲げ耐力を有することから,矩形断面橋脚の適用性にも問題がないことを示す.

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© 2009 社団法人 土木学会
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