2020 年 76 巻 1 号 p. 123-137
道路における景観を改善して供用後の道路走行時の快適性を向上させる取り組み事例が増加している.本研究では,維持管理段階で修景可能な道路構成要素を維持管理の視点から新たに抽出し,景観性評価との関係を数量化理論I類により分析することで道路修景メニューの充実を図ることを試みた.さらに,道路構成要素(道路線形,のり面・植栽の状態,樹木,道路付属物など)が評価区間内でどのように変化するかに着目した.これによりカテゴリ変化数が多くなれば評価が良くなるのか,悪くなるのかが整理できるようになる.評価区間内において同一アイテム内でのカテゴリ変化数を数量化理論I類により分析した.これらの情報は道路修景時における有用な資料となることが期待できる.