2018 年 74 巻 2 号 p. I_523-I_534
軌道・トンネル・地盤連成モデルを用いた,地下鉄軌道の振動応答解析法を構成した.解法の効率化を図るために,軌道長手方向にFloquet変換を適用し,さらにFourier級数展開することで,軌道系応答解を解析的に表現し,トンネル・地盤系を準二次元問題に帰着させる手法を採った.その下で,トンネルを有限要素で離散化し,解析解より導出した地盤インピーダンス行列と結合して解を構成した.提案法を軌道の定常加振問題に適用し,軌道構造の違いが防振特性に及ぼす影響について検討した.