土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
ISSN-L : 2185-4661
応用力学論文集Vol.21(特集)
軌道変位データに基づく浮きまくらぎ検出手法
楠田 将之松本 麻美片岡 宏夫
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2018 年 74 巻 2 号 p. I_543-I_551

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抄録

鉄道のバラスト軌道において散見される浮きまくらぎは,管理上さまざまな問題を生じさせる.しかしながら,実態把握が困難なため,発生状況について十分な調査が行われてこなかった.本研究では,軌道の汎用データを用いて,容易に精度良く浮きまくらぎを検出する手法を検討した.構築した二次元FEMモデルと営業線の軌道変位データを用いて浮きまくらぎ量を算出し,実測値と比較を行うことにより,一般的な軌道構造であるロングレール区間において良好な推定精度が得られることを確認した.また,継目部付近など,精度が低下する区間においても,継目形状の反映や,復元波長帯域の拡大により,精度向上が図られる可能性について示した.

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© 2018 公益社団法人 土木学会
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