土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
ISSN-L : 2185-4661
和文論文
スパースモデリングとクリギングを用いた空間分布推定手法の基礎研究
吉田 郁政田崎 陽介西村 伸一今出 和成
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2019 年 75 巻 1 号 p. 1-11

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抄録

 物性値の空間分布推定手法として地球統計学あるいはクリギングと呼ばれている方法が様々な分野で広く使われている.本手法においてトレンド成分の決め方が課題のひとつであるが,本研究ではトレンド成分をスパースモデリング(圧縮センシング)の考え方,ランダム成分をクリギング,すなわち,従来の最小二乗法の考え方に基づいて推定する方法の提案を行った.簡単な1次元の架空データを用いた計算例を通して,従来のLASSO型の目的関数による解ではトレンド成分に偏差が生じる問題点を指摘し,その解決策を提案した.最後に河川堤防を対象として実施したコーン貫入試験の実測データに適用して,N値の2次元空間分布を推定した例を示した.

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© 2019 公益社団法人 土木学会
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