2021 年 77 巻 2 号 p. I_441-I_449
浮遊ゴミを捕捉する為に,単純長方形断面水路において片側側岸に斜め桟粗度を設置し,二次流の生成を行った.斜め桟粗度の設置間隔,設置角度による二次流の強さへの影響を検討し,表面付近の横断流速が最も大きくなる配置を得た.しかし,斜め桟粗度を片側に設置した場合,二次流による横断流速の有効な範囲に限界があることが示唆された.浮遊物捕捉実験では,二次流を利用して浮遊物モデルを片側に移動させ,フィルターを使用することで高い捕捉率を得ることができた.