土木学会論文集A2(応用力学)
Online ISSN : 2185-4661
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応用力学論文集Vol.24(特集)
Poisson 効果による断面変形を考慮した梁理論
斉木 功田淵 航
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2021 年 77 巻 2 号 p. I_59-I_68

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抄録

均質な梁では Poisson 効果による軸直角方向の変位は拘束されないため,初等梁理論では一次元の弾性構成則を用いている.しかし,Poisson 比の異なる複数の材料からなる複合梁では,軸に垂直な方向の変位を複数の材料が互いに拘束することになる.軸方向の剛性や曲げ剛性は拘束の影響を受けるため,正確な剛性の評価には Poisson 効果を考慮することが必要となる.そこで本研究では,断面変形を含む梁理論を拡張し,Poisson 効果を考慮できる梁理論を定式化する.提案梁理論の解と連続体の解を比較することで提案梁理論の妥当性を確認する.

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© 2021 公益社団法人 土木学会
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