土木学会論文集B
Online ISSN : 1880-6031
ISSN-L : 1880-6031
委員会報告
津波評価手法の高精度化研究
-津波水位の確率論的評価法ならびに分散性と砕波を考慮した数値モデルの検討-
原子力土木委員会 津波評価部会
著者情報
ジャーナル フリー

2007 年 63 巻 2 号 p. 168-177

詳細
抄録

 原子力発電所の津波に対する安全性評価に係る検討として,津波水位の確率論的評価法について検討を行い,ロジックツリーに基づく評価体系の枠組みを立案し,東北日本太平洋側を対象に試計算を行った.また,津波のソリトン分裂が発生すると津波の波高が増幅し,その後の砕波により波力や流速が増大する場合があることから,非線形分散波理論に基づき,津波の分散性と砕波を考慮した数値計算モデルを提案し,現地計算へ適用することにより実用性の確認を行った.また,津波により防波堤および陸上構造物に作用する波力評価手法について検討した.本報告では,これらの検討成果を紹介する.

著者関連情報
© 2007 社団法人 土木学会
次の記事
feedback
Top