抄録
超高速ビデオカメラを用いて自然状態で落下する雨滴を撮影し,粒径,落下速度,動的挙動などの計測を試み,それらの計測が可能であることを示した.
自然状態で落下する雨滴の超高速動画像(2万枚/秒)の撮影に成功し,落下雨滴の撮影画像から,雨滴の落下速度と粒径の関係を得ることができた.さらに撮影画像にデジタル画像処理を加えることにより,雨滴の形状の変化や回転などを短い時間間隔で求めることが可能であることを示した.またデータ数は少ないものの,画像より得られた落下雨滴粒径と速度の関係は,相当直径1.5mmまではGunnとKinzerの実験より求められたそれと良く一致すること,および雨滴の形状は横長であることが確認された.