土木学会論文集C
Online ISSN : 1880-604X
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和文報告
大規模地下空洞掘削時の岩盤変形挙動に対する個別要素法による評価
山下 裕司江藤 芳武蒋 宇静李 博澤田 昌孝
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2009 年 65 巻 1 号 p. 138-150

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抄録
 大規模地下空洞掘削時の岩盤変形挙動と安定性を評価するにあたっては,節理,断層などの不連続面の影響を適切にモデル化することが重要である.不連続性岩盤内での空洞掘削を考えた場合,周辺岩盤の変形や破壊の大部分は不連続面に沿うせん断破壊やダイレーションに起因することが多いと認識されていながらも,設計の現状は連続体解析に基づくのが主流である.
 本論文では,小丸川発電所の地下空洞掘削における情報化設計施工で得られた調査・計測データを分析し,不連続性岩盤内に掘削された大規模地下空洞の特徴的挙動について整理する.さらに,不連続体解析手法である個別要素法を用いて解析を行い,実計測との比較により解析手法の有用性を検証する.
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© 2009 社団法人 土木学会
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